中島医院 原町田 町田市 内科

糖尿病について

糖尿病治療薬

 

1.DPP-4 阻害薬について
(グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ、リオベル、エクメット

現在わが国では最も多く使われている糖尿病の内服薬です。
単独投与では、低血糖をおこしにくい、体重を増やさない、1日1~2回の服用であり、安全性の高い薬です。
本剤は、インクレチン関連薬といわれ、消化管ホルモンであるインクレチンに関与しますので食べる物の内容や食べる順序により、薬の効果がよくなります。
魚を多くとること、食事は、野菜(食物繊維)→魚・肉→米飯の順に食べることが秘訣です。
又、世界初の週1回服用のDPP-4 阻害薬(トレラグリプチン(ザファテック))、オマリグリプチン(マリゼブ)が発売されました。

2.SGLT-2 阻害薬について
(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウェイ、カナグル、ジャディアンス

糖尿病の新薬です。
本剤は、今までの糖尿病薬とは全く違う作用機序をもち、余分な糖分を尿に出してしまうというものです。
体重を減らす効果が確実にあり、血圧、脂質、脂肪肝にもよい影響を与えます。
適応となるのは、若い、肥満の2型糖尿病患者さんです。
尚、低血糖、皮膚症状、膀胱炎などの副作用が出ることもあります。
専門医の元で、十分に経過観察をしながら服用することが大切です。
又、腎臓の悪い方には使用できず、65才以上の高齢者にも注意が必要です。

3.GLP-1受容体作動薬について
(ビクトーザ、バイエッタ、ビデュリオン、リキスミア、トルリシティ

DPP-4阻害薬と同様、インクレチン関連薬といわれるものです。
注射薬ですが、DPP-4阻害薬より血糖低下作用が強く、体重を増やさない効果があります。
悪心、嘔吐などの消化器症状が起きることがあるため、段階的に増量していきます。適応は2型糖尿病であり、インスリンの代替にはならないことに注意が必要です。

 

NEW糖尿病と認知症NEW

最近、糖尿病と認知症の関連が報告されています。糖尿病患者さんは、糖尿病でない人に比べアルツハイマー型認知症が2.2倍、脳血管性認知症が2.8倍といわれています。

  1. 高血糖が、AGE(糖化最終産物)の形成を促し、アミロイドを沈着させる。
  2. インスリン高値は、アミロイドを増加させる。
  3. 薬剤による頻回の慢性的低血糖状態は、脳へのダメージを起こす。

→糖尿病患者さんが、物忘れがひどくなってきたら、早く病院を受診して下さい。

NEW糖尿病と癌NEW

糖尿病患者さんは、糖尿病でない人と比べ、癌になりやすいことが報告されています。

  • 肝癌 1.97倍
  • 膵癌 1.85倍
  • 大腸癌 1.4倍
  • 全ての癌 1.2倍

糖尿病の予防が大切ですが、糖尿病の患者さんは、癌健診も受診されることをおすすめします。

NEW新しいインスリン製剤が発売になりましたNEW

  1. ランタスXR注ソロスター
    ランタスを3倍の濃度にした製剤です。ランタスより体重が増えにくく、低血糖の発現頻度には差はありません。又、注入後10秒数えていたのが、5秒になります。注入抵抗がより少なく、押しやすくなりました。
  2. インスリングラルギンBS注ミリオペン
    安価なインスリン製剤です。患者さんの経済的負担の軽減につながります。転がりにくく、コンパクトなペンです。設定した量がすぐわかるように、単位表示窓に赤のインジケーターがついています。

     

 ~糖尿病で当院へ転医を希望される患者さんへ お願い~

前医(今までかかられていた医療機関)での検査データ、お薬手帳(又は薬剤そのもの)およびご紹介状をご持参下さいますようお願い致します。
検査データがない上、お薬の容量(何mg、何錠等)もわからず突然受診され、前医と同じお薬を希望される方がいらっしゃいますが、当方では判断できずお薬を処方することはできません。このような場合トラブルになることがあります。

診療がスムーズに行なえ、又、他の患者さんの待ち時間を短縮するために、ご理解ご協力下さいますようお願い致します。

当院は内科であり、成人の患者様を対象に診療致しております。
小児は診療致しておりませんので、ご了承下さい。

 

当院では風邪、花粉症などの一般内科全般のほかに、高血圧、脂質異常症、特に糖尿病を専門としています。

<糖尿病について>

糖尿病は我国で予備軍も含めると2210万人と増加の一途をたどっており、今や国民の3人に1人が糖尿病という時代です。しかし、その中で治療を受けている人は3分の1にすぎません。糖尿病は放置しておくと合併症を起こし、失明したり、腎不全になり人工透析が必要になったり、足が腐ってしまったりする恐ろしい病気です。また、命に直結する心筋梗塞や脳梗塞を高い確率で起こします。

健診で血糖が高い、尿に糖がでているといわれた方、ご家族に糖尿病の人がいる方、

喉が渇く、水をたくさん飲む、からだがだるい、足がしびれる、足がつる、やせる、

物がみえにくい、傷が治りにくい、虫歯や歯槽膿漏がひどい、勃起障害などが

ありましたら是非一度当院へお越しください。

糖尿病の合併症を起こさないようにするのが一番の目的です。


<糖尿病の治療について>

まずは食事療法、運動療法を徹底することが基本です。
それでも血糖のコントロールがよくない場合は内服薬やインスリン注射が必要になります。
当院では外来にてインスリン療法を導入しています。
多種のインスリン製剤をとりそろえてあり、患者様お一人、お一人に時間をかけて対応いたしますのでご安心ください。

さらに血糖自己測定器の指導などもご説明しますので、お気軽にご相談ください。

また糖尿病という病気の本質をご理解いただき、合併症の検索、評価をするため大学病院での
教育入院もご紹介しています。
小規模な医院ですが、医師、スタッフとも全員女性であり、アットホームな雰囲気の中で
ゆっくりとお話できるよう望んでおります。

<よくあるQ&A>

Q1 インスリンは一度施行したら一生やめられないのですか?

いいえ。インスリン注射をやめられないのは1型糖尿病の人と、2型糖尿病で罹病期間が長く、合併症が進んだ人です。
多くは食べすぎ、運動不足で血糖がとても高くなってしまい、内服薬では対応できない状態の人です。
こういったケースではインスリン治療をためらっている期間が長ければ長いほどインスリン治療がやめられなくなります。
インスリン自己注射は思ったほど怖くありません。インスリンは本来ヒトのからだにあるもので、これほど安心なものはありません。
まさに“インスリンに優る薬はない”のです。
適正にインスリン治療を行い、早く離脱できるよう発症早期からの治療が必要です。

Q2 インスリン注射は痛いのですか?

いいえ。とても細い針を使いますのでほとんど痛みは感じません。
当院では外来でお腹に試しうちも体験していただけます。

Q3 インスリン治療は医療費が高いのですか?

ある程度の費用はかかりますが健康保険でまかなえます。
むしろ必要なインスリン治療を受けず合併症が進行してしまい、人工透析をうけるようになってしまったら
もっと医療費がかかります。
そこで朗報ですが、今年、安価なインスリン製剤が発売になりました。
患者さんの経済的負担の軽減につながります。

Q4 血糖自己測定器の費用はかかるのですか?

インスリン治療を施行していない方は、チップ(センサー)や針(ランセット)は実費になります。


詳細は、お気軽にご相談ください。